夏が終わる
気づけばセミの声が遠い。デートは実は自分の中では失敗に終わった。現実にも秒で毎日連絡してたのもぱったりあの日からなくなった。デートは実は楽しくなかった。美味しいカレーが唯一私を笑わせてくれた。優しい人だけど、話があまり自分の中では弾まなかった。私は基本的にくだらないことを言ったりして笑い合うのが好きなんだけどそれができなさそうだと感じた。早く帰りたいと思ったのはおやつの時間だった。買い物も欲しいものもないし、気を使ってこの店に入ってもいいですか、と言ってそそくさと見て出て、入って。少しの間個別行動した時間が安らぎだと感じてしまったその時から、多分ダメだろうなと感じ始めてた。
妥協も確かに大事だと思うけど、今はよくても将来、絶対に妥協した事実が私の首を締めることになると身を持ってこの人生の中で経験した。
みんな幸せな人生にしたい。だから私は次にいく。振り返るのは祖父のことだけでいい。次の人は、マッチングアプリにてTさんとやりとりしてる。この前の彼よりは感触が今の所いい気がする。
今夜食べた秋刀魚が美味しかったし、案外秋もいいかもしれない。いい秋にしよう。